商業BL漫画『オールドファッションカップケーキ』 (感想など)
題名▷オールドファションカップケーキ
著者▷佐岸左岸
発行日▷2020年1月18日
BLアワード2021受賞作品第一位の作品です。
恋愛の描写が丁寧に描かれているのでBL漫画を読んだことがない人でも、読みやすい作品だと思います。性的描写は番外編で少しあります。
あらすじ▼(裏表紙から引用)
寝て、起きて、仕事をするーそれだけの毎日、それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末。
ちょっと無愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川は、そんな野末が気になる。ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。
ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。
休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?
野末さんと外川さんの働いている会社には、いい人しかいないと言っても過言ではないほどいい人しかいません。将来こんな会社で働きたいです…。
という私の欲望はさておき、美味しいご飯と優しい人に囲まれた“あたたかい“漫画でした。「女の子ごっこ」と称して2人でパンケーキやパフェを食べる場面と居酒屋で大人数の人とお酒を飲む場面どちらもあり、この世界の私たちの生活に近いものを感じます。“すっ“と私に馴染んできた漫画です。
恋愛面では、外川さんが野末さんに惚れていてアピールをしている。そして野末さんは気がついたら外川さんのことを好きになっているという感じの王道展開です。序盤10歳差ということもありそれぞれがそれぞれのために遠慮したり、一歩下がってしまっているように感じる場面がいくつかあります。そこから互いに想い合っているとわかるところまでの流れが無駄なく綺麗に描かれていて、引き込まれました。
笑顔が可愛らしい野末さんと、ご飯を詰め込んで食べるところが可愛い外川さんの可愛いお話でした。
『オールドファッションカップケーキ』の続編である『オールドファッションカップケーキwithカプチーノ』が発売されています▼